【東洋医学で考える質の良い睡眠とは?】鍼灸院院長が教えるセルフケアと養生法
「最近、ぐっすり眠れない」「眠りが浅くて疲れが取れない」――そんなお悩みを抱えていませんか?
現代人の多くが悩まされている“睡眠の質”の低下。実は東洋医学では、睡眠は単なる「休息」ではなく、体と心のバランスを整える大切な時間と考えられています。
今回は、東洋医学の視点から「睡眠」をひも解き、質の良い睡眠をとるためのセルフケアや養生法をご紹介します。
睡眠は「陰陽」のバランスで決まる?
東洋医学では、自然界のすべての現象は「陰」と「陽」という2つのエネルギーによって成り立っていると考えます。
日中は活動的な「陽」の時間、夜は静かに休む「陰」の時間。私たちの体もこの自然のリズムに従って動いています。
しかし、夜遅くまでスマートフォンを見ていたり、ストレスで交感神経が優位な状態が続いたりすると、「陽」の状態が夜まで持ち越され、「陰」が不足してしまいます。
これが「眠れない」「眠りが浅い」といった不調の原因となるのです。
睡眠の質を左右する「五臓」の働き
東洋医学では、「五臓(肝・心・脾・肺・腎)」それぞれに睡眠との深い関係があります。中でも注目すべきは「心(しん)」と「肝(かん)」の働きです。
- 心(しん):精神活動をつかさどり、心が落ち着いていることで自然な眠りにつながると考えられます。
- 肝(かん):血の流れや情緒の調整を担当し、イライラや不安感があると眠りが妨げられる原因になります。
つまり、気血の巡りを整え、心身ともにリラックスした状態を作ることが、東洋医学的に見た「良質な睡眠」への近道です。
鍼灸ができること:睡眠の悩みは“未病”のサイン
鍼灸治療は、自律神経のバランスを整え、心身の緊張をゆるめて自然な眠りをサポートします。
特に「寝つきが悪い」「夜中に目が覚める」「早朝に目が覚めてしまう」などのタイプ別の不眠に対しても、東洋医学ではそれぞれに対応したアプローチが可能です。
こうした状態は、いわゆる“未病”――病気ではないけれど健康とも言い切れないグレーな状態。
だからこそ、早めのケアが重要です。
今日からできる!東洋医学的セルフケアと睡眠養生法
東洋医学では「未病を防ぐ」ためのセルフケア=養生がとても大切です。
睡眠の質を上げるために、以下の習慣を取り入れてみましょう。
1. 夜のスマホは控えめに
ブルーライトは「陽」の刺激。寝る1時間前からは画面を見ないように意識してみましょう。
2. 寝る前の深呼吸&お白湯
副交感神経を優位にし、リラックスモードへ切り替えるスイッチになります。
3. 夕食は寝る3時間前までに
胃腸の働きが活発なままだと、眠りが浅くなります。「脾胃(ひい)」の養生にもつながります。
4. 足元を温める
「陰」のエネルギーを補うには、足元の冷え対策が鍵。靴下や足湯でのケアが有効です。
5. 感情のコントロール
怒り・焦り・不安は「肝」の働きを乱します。呼吸を整え、日中にこまめにリセットする時間をとることも大切です。
おわりに:眠れる身体を、日々のケアで育てましょう
眠れない夜が続くと、心も体もすり減ってしまいます。
東洋医学では、**「身体が整えば自然と眠れるようになる」**という考え方が基本です。
そのためには、日々の生活の中で小さなケアを積み重ねていくことが大切です。
当院では、睡眠に関するお悩みにも丁寧に対応しております。
「薬に頼りたくない」「自然な眠りを取り戻したい」――そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。
予約は下記から↓
http://b.hpr.jp/kr/hp/H000672057
nagi鍼灸院 藤沢駅徒歩7分